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「新潮45」2004年6月号から
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2004/ 5/20 2:09 [ No.182639 / 280888 ] |
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『現地独走スクープ!「三人は立派に任務をこなした」 イラク人質事件犯人グループ直撃』 より
そこは何の変哲もない平屋の小さなレストランだった。(略)ファルージャとラマディの中間あたり、ややラマディに近い場所のはずだった。
(中略)
一年ほど前、イラク−シリア国境で会った男だった。その時はサダム派ゲリラの重鎮としてアラブ志願兵をとりまとめていた。それがいまはここファルージャで米軍と闘っている。しかも義勇兵たちの「ラマディ・ファルージャ地区」司令官となっていた。
(中略)
「聞きたいのは、もちろん日本人三人のことだろう。」 と彼から口火を切ってきた、続けて 「もう二人追加拘束されたがな。」 えっ?この時は当然、まだその事実を知らなかった。 「昨日のことだ。でも二人のことは知らない。(略)三人のことは、あとで連絡将校の副官に説明させよう。」
(中略)
(引用者注記:以下は上述の副官とされる人物と渡辺氏の問答。)
「あの件ですね、ブラボー、素晴らしい人たちだ。彼らを抱きしめたいくらい」 (略) −(略)あれは演技だったということはないだろうか? 「拘束されたのは、住民組織の検問の結果ですが、あの日本人の仲間たちは立派に任務をこなしたと、わが戦線は高く評価しています」(略) −やはり、あれは拉致でも演技でもなかった? 「そう、違いますね」 −自作自演だったという話しもある。 「自作自演?」 副官は少し気色ばんだ。 「だから人質ではないのですよ。素晴らしい若者じゃないですか。判断力もディレクションの能力も高い。わが戦線は丁重に遇しましたよ」 −ディレクション?演出という意味なのか? 「そうですね。」 −イラクの人々は、日本のことをどの程度、知っているのか。 「いや、ほとんど知らないと思いますよ。私はインドで仕事をしたことがあるので、少しは知識を吸収しましたが」 −広島、長崎のことはどのくらい知っているのか。 「米国の大悪行ですね。」 −解放声明については、日本人的な文章だと指摘する人もいる。 「そうですよ。彼ら自身が(草案を)書いたんですから」 −強制されて書いたということか? 「違う。自分たちで書いたんですよ。」 (略) −では、あの拘束劇を担ったのは、いったいどんな組織なのか? 「(略)もともとファルージャには、地元の緩やかですが確固とした組織がありました。ファルージャ抵抗旅団というのです。(略)あの一般道をチェックしていたのは住民組織です。その後、最終的にあの日本人との共同作戦を担ったのは(引用者注:ファルージャ抵抗旅団に属する)一九二〇革命旅団です。(略)」 −イラク・イスラム・ウラマー(聖職者)協会が窓口になっていると聞いた。両者はどんな関係にあるのか? 「ウラマー協会は、偉大な宗教組織です。素晴らしい指導者に率いられている。ハリス・スレイマン・ダリ師です。(略)イラク西部が基盤で、ここラマディ、ファルージャには彼の絶対的な支持者が多い。ダリ師のお爺さんは(略)"一九二〇革命の英雄"として崇められています」 −ウラマー協会の奔走で三人が解放されたのか。 「違うでしょうね、一九二〇革命旅団はダリ師直系ですよ」 (略) −解放の引き受け人、クバイシ師とは何者なのか? 「ダリ師の取り巻きですよ、彼はクバイシ族です。」
(中略)
アンマンに戻ってすぐに二四時間ネットカフェでニュースを叩き出す。(略)
司令官は無事だろうか。(略)一方、拘束された三人は無事帰国、後日二人が会見した。そしてビデオに演出があったことは認め、声明文は知らない、と答えた。
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